アルジャーノンに

一日中薬でぼけーっとするわ顔はむくれ気味で気持ちわるいわで、
なんかすかっとする馬鹿そうなビデオでも見ようっと思って、
ヒューマンネイチュア」を借りてきてみた。
ちょうどマルコヴィッチの穴をテレビで見直したので、
カウフマンもので唯一見てなかった作品だから見たかったし。
(あ、コンフェッションは見てない。)


最初のネズミがちょこまか動くシーンからこりゃあそのまんまPVだなあと思ったが、
全編ミシェル・ゴンドリーらしい映像で、
ほかの彼が撮ったプロモ(特にビョークとか)を髣髴とさせるシーンも結構あった。
ストーリーもチャーリー・カウフマンだけあってなかなか面白いんだが、
馬鹿だなあーっと感じるシーンが多い。ボーっと見る分にはいい。
それでもどっかで見たようなシーンが結構あって、
それはプロモで見たことがあるっぽい雰囲気だけじゃなくて、
たとえばアルジャーノンに花束をを意識しまくったネズミの扱い方やらなにやら、
他の映画や小説なんかを意識して取り込んでいるようだった。
それでいてちゃんと消化して彼らしい映像に出してくるもんだからクスリとしてしまう。
最後は一筋縄ではいかないだろうけど、
こういう終わり方をするのはどうなのかなっちゅう感じだったが、
楽しいPVを見る感覚で楽しめた。(結局それかよ)
できればDVDで見たかったなあ。
得点映像が入ってる分だけDVDが出てる作品だとビデオで見て損した気分。
近所のビデオ屋にDVDがなかったから仕方ないけど。


でもストーリー的にはやっぱりアダプテーションかなあ。
こちらは劇場で見て頭がくらくらした。
カウフマン脚本を映像化するならスパイク・ジョーンズのほうがあってるのかもしれない。