Fly high

6月から実現型プロジェクトという授業でヘリコプターを作っていた。
動力はゴム動力で、レギュレーションとしては羽の総面積を決められたものにしなければならない。
それ以外は本体の形も機構も羽の枚数も自由。
そして飛行時間を競って最優秀チームを決めることになっていた。
うちのチームでは2重反転式で羽の間の距離を短くして安定性をあげる設計にしてみた。


そして今日はその競技会だった。
先週まででちゃんと飛んでるのはうちくらいで、
一応飛んでるのがもうひとチームくらいだったので、
今日はほとんど期待をいじらず微調整だけで協議に臨む。
よそがぜんぜん完成しないのでいきなり飛ばすことになった。
初回はゴムの強度が不安だったのでゴムの巻きも甘めに参考記録のつもりで挑戦、
記録は5秒60だった。
これはたいしたことなさそうでいて実はなかなかの高記録で、例年の記録を上回っている。
吹っ飛んだスタビライザーを付け直して再挑戦。
ゴムもできるだけ巻いて記録を出しにいった。
10秒飛ばせば先生が焼肉をおごってくれるという。
そして挑戦!
すると、すごく高く飛んだ!
すると御殿下体育館の天井(かなり高い)に激突して失速、落ちてきてしまった。
記録は9秒90!
実に惜しい。天井に当たらなければ10秒は確実に超えたのに。
先生の助言に従い、機体を長くして到達高さを下げる代わりに
ゴムの巻き長さを増やして飛行時間を稼ぐ改造をしてみる。
そしてもっとゴムを巻いてトルクをたかくして飛ばしてみる。
限界までゴムを巻いて挑戦しようとし、これくらいが限界かなと思ってゴムまきをやめたそのとき、
「もうちょっといきなよ」と先生が言うので、
少し巻いたところすごい反動とともにゴムが切れた。
うわぁー。
しかたないので、性能は劣るが予備に用意していた種類の違うゴムにとりかえる。
ためしに飛ばしてみたところ記録は8秒30。トルクが足りないようだ。
こちらのゴムも限界まで巻くことに挑戦。
しかし、またも先生の「まだいけるよ」の一言の直後にゴムがぶちきれる。
はめられたー!
もうゴムも時間も亡くなったので終了。


大会の結果は、うちのチームが9秒90の記録で他チームに圧倒的な差をつけて優勝した。
今回いろんなコンセプトの機体があってどのチームもかぶらなかったのでなかなか面白かった。
副賞として川崎重工からタイピンがプレゼントされた。
メンバー残り二人のタイピンはヘリコプターをあしらったものだったが、
包装をあけてみるとなぜか私のだけ飛行機。なぜここにきて飛行機!
楽しかったし優勝できてよかった。