アート・テクノロジー・表現

正規の授業をサボって機械4年の授業「技術と芸術」にモグる。
オムニバス形式で毎回メディア関係者・ゲーム製作者などいろいろな人が来るらしいが、
今回のゲストは岩井俊雄さん。
1時間半の講義で半分が岩井先生、
残り半分は岩井研究室で助手を務める鈴木康広さんがそれぞれの作品についてなど解説をするスタイル。


岩井先生は小さい頃のパラパラマンガから現在の作品に至るまでの興味の流れを作品の映像を実際に見ながら解説。
工学部の授業だけあっていつもは聞かないような工学的な技術話なども含まれてた。
どの作品も「岩井俊雄の仕事と周辺」で写真を見たことがあったけれど、
こうして映像として動いているところを実際に見るのは初めてのものも結構あって面白かった。


鈴木さんも自分の作品を解説。
以前研究室にお邪魔したときに見せてもらったものがほとんどだったけれど、
鈴木さんの日常の切り取り方は些細なんだけどすごいなあと改めて思わされる。
クスリと笑ってしまうようなちょっとした作品も多いので、
鈴木さんかなり緊張してらしたけど学生の反応はなかなかよかった。
終わり際にこちらに気づいてかなり恥ずかしそうにしてらした。
恥ずかしがりなんだけど、いろいろ作って人に「これどう?」って見せて喜ぶ、
そんなお茶目な人なんだろうなあと思う。


講義終了後岩井先生と鈴木さんと少しお話しする。
岩井研究室ができて、私が大学に入って3年になるのでお互いの近況など。
あいかわらず自分が何を勉強しているとはっきり言えなくて困る。
「工学をいろいろ応用する勉強をしています」とお茶を濁す
こちらid:t-harry:20040603で岩井先生がNIME04に参加してモーグ博士にお会いしたことを知ったので、
モーグ博士の印象などを聞いてみる。
モーグ博士は現実のミュージシャンのプレイをいかにデジタルで表すかについて、
たとえばドラムならストロークの強さ・たたく位置などなどデータ量を何ビットにすればよいかなど、
さすが技術者らしいちょっと堅めな話をしていたけれど面白かったとのこと。
岩井先生はそうではなくて作品の紹介なんかをしてなかなか楽しめたらしい。
ほかにもなかなか楽しそうなイベントがあったりともうちょっといたかったけど、
あいにくほかの都合があったのですぐ帰らなければならなかったのは残念だったそう。


岩井先生も佐藤雅彦さんも好きだけど、その両者に共通することは、
「小学生の頃どんなことが楽しかったか」というのがベースになっているということだろうか。
人間小学生ぐらいからあまり変わらないのかもしれない。
小学生ぐらいのことがもとになってその後そこから興味が生まれていくんだろうか。
自分は小学生の頃どんなことしてたっけなあ?