『愛は盗んでもいいものなんだ。もらえるかどうかわからない時には、ひったくってでも殴り倒してでも奪い取ってもかまわないものなのさ。与えるから、もらえるものでもなく、善良な人々に平等に分配されるものでもなく、相手の弱点につけこんで盗み取ってやろうとする人間にだけ手にできるものだ。行列に並んで待っていても、決して順番は来ない。あわれをさそって恵んでいただこうと思っても、相手はこっちを見てなんかいない。そういうことがわからないと、神さまになってしまうか、死んでしまうしか道がなくなっちまうってわけだ』

いやー。地震食らっちゃいました。震度6弱。ちょうど着替えてたらすごい揺れだして気づいたらコンポが落ちないように押さえてる自分がいて笑ったよ。振り返ったらプリンターだの何だのががんがん落ちててびっくしりした。じっとしてたら色々当たってただろうけどほぼ無意識に落ちてきそうなコンポを押さえたおかげで無事だった。被害としては皿が割れたのと博多人形のガラスが割れたのくらいだったけれど棚はぐずぐずだし重い家具から何から動いてるし片付けが大変でした。まだ微妙にちょこちょこ揺れます。それでも地震についてくだらないことを色々考えたりする余裕があったのは怪我とかしなかったからだろうなあ。自分が怪我してたり家族や知り合いが怪我したりしてたらもっと深刻な気持ちだったかもしれないけど、あんまり怖くなかった。ニュースを見るとひどいとこはかなりひどいみたいなのであまりこういう悠長なことも言ってられないんだけど。

チラシのアバタールチューナー2が安かったから買いにいってしまった。それで遠出したついでに違うブックオフに寄ったら、そこもかなり大きいのでいろいろ物色してしまいまた11冊も買ってしまった!これじゃ東京に帰る荷物につめられないよ。でも今日は糸井さんの『家族解散』を読み終わった。解説が高橋源一郎でまた良かった。
んじゃ今日買った本のリスト。
文化人類学15の理論』天野祐吉『バカだなア』夏目房之介夏目房之介の講座』夏目漱石『門』梅棹忠夫『情報の文明学』隈研吾『新建築入門』中沢新一『ポケットの中の野生』橋本治『青春つーのはなに?』南伸坊『笑う科学』フロイト『夢判断(上)』『精神分析入門(上)』
いい加減かなり前の時評とかを読んでも当時のことがわかんないので面白くないと思いつつ橋本治とかを買っちゃう。あと病んでるのでいい加減原著に当たろうとフロイト先生を拾ってきた。

日本に帰ってきてからどうもいかん。アメリカにいる間は普段ならへこむようなことがたくさんあったのに一度も鬱にならなかった。どうも西海岸のあのべたーっとしたどこまでも青い空は、行く前は毎日ずっとあんな空の下にいたら気でも狂ってしまうんじゃないかと思っていたが、そうじゃなくって青いってだけで鬱になるような気分は与えてくれない魔力があるようだ。そりゃあむこうにいる間は毎日忙しくってふさぎこむ前にやることがたくさんあってホテルに帰ったらばたりと倒れて寝るしかない生活だったからだってこともあるかもしれないけど。でもやっぱり気候と心の中身は相関があってここ福岡では今日はどしゃぶりになったりして本当にめいって仕方が無いんです。そんで食欲が無いよ!アメリカではあんなにがつがつ食べて3キロも太ったのにこっちに帰ってきて御飯があんまりのどを通らない。由々しき事態というやつかこれは。